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「松浦党戦旗」
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松浦党戦旗
肥前国宇野御厨を中心に独立割拠した武士団・松浦党水運に優れ、朝鮮・中国と交易した松浦党諸氏の対立抗争を描く出版社:新人物往来社 著 者:神尾 正武 料 金:定価 1,680円(税込)
◆本の中身をちょっと立ち読み…
肥前(長崎県、佐賀県)松浦のことについて書いてみたいと思う。
その昔、耶馬台国の時代(弥生時代」)、この土地は、 −末盧(ら)国。 と称された。中国、普の陳寿(ちんじゅ)が書いた『魏志』“倭人の条”(いわゆる魏志倭人伝)によると、 −また一海を渡ること千余里、末盧国に至る。四千余戸あり、山海に添いて住居あり、草木は茂盛(もせい)し、行くに前の人の姿を見ず。好んで魚鰒(ぎょふく)を捕え、水の深い浅いに関係なく、皆、沈没してこれを取る。 と書かれている。つまりは、海人の国なのである。海岸や島かげに住居をもつ倭人たちが、水中に潜(もぐ)って、素手で巧みに鮑(あわび)や栄螺(さざえ)を獲る姿が描かれている。 その後も、景行天皇の時代、天皇が当地を巡行された時、大耳(おおかみ)、垂耳(たれみみ)という二人の土蜘蛛(つちぐも)が抵抗したので、捕まえたところ、 −もし命を救けていただけるなら、御贄(みにえ)をつくって、いつまでも御膳(みけ)に寄進しましょう。 と言って、木の皮でもって、長鮑(ながあわび)、鞭鮑(むちあわび)、短鮑(みじかあわび)、陰鮑(かげあわび)、羽割鮑(はわりあわび)、の模型をつくり、天皇に献じた。そこで天皇は、恩情をかけられ赦免なされた、との話がある。古来、海産物の宝庫なのである。・・・(以下続く)
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